世界的に人気の日本の旧車、ネオ旧車。ちなみにココは、ネオ旧車の代表DR30専門店のジェネシスさんと、旧車の代表GC10ハコスカ専門店のラバーソウルさんのピット。旧車、ネオ旧車の代表が一気に並ぶこのピットは、マニアにはたまらないでしょう。
仕事で仕方なく(笑)車関係の会社で働いている私は、NOTE E-POWERに乗るとモーターってスゲエ!と思ったりもしますが、本当に車が好きなヒト、詳しいヒトほど、エンジン車に対する熱情は高いです。モンスターカーが大好物の外国人にとってもそうで、小さな日本車に巨大なエンジンをぶち込んで喜ぶのですから、やはりハイパワー=エンジンというのはまだまだ続きそうです。
となると、気になるのはエンジンの劣化。特に外から見たって問題があるのか無いのかまったく分かりません。中でも、ガソリンをエンジン内部に送り込む、重要な役割を担っているインジェクターの劣化はまったく分からないものです。
これが詰まるとさまざまなエンジン不調が生まれます。人間でいえば、血液を全身に流す心臓がコレステロールなどで詰まってしまうようなものです。また、逆をいえば、J’S RACINGなどのSUPER耐久などのシビアなレースに参戦している会社では、新品のインジェクターを数台分購入して、その中から数値の良いものを選りすぐって、揃えているくらい、エンジンのパフォーマンスにも影響がでるほどのパーツのようです。わずかコンマ数ミリの穴からガソリンを吐き出すわけですから、ちょっとした目詰まりは、大きな影響が出るのです。
そこで、今回はインジェクター洗浄の名医、ASNU東京さんでBOCHの機械を使って、点検、洗浄、再確認、そしてレポート作成までの全工程を取材させていただきました。
まずは、汚れの点検方法から。
実際に噴射している状況を作り、噴射の霧の状態から異常、また下部のメスシリンダーに溜まる液の噴射量の偏りなどから点検されていました。このテストだけでもかなり時間をつかいます。
続いて、清掃。
こちらもご覧の通り、手間だらけ。それでも、これを実際に見ていると、スポーツカーに乗っていなくても、自分の車をやって欲しいと思ってしまいます。実際、普通車の依頼も多いそうで、車検の際に同時に作業を依頼してやっておくと、燃費が改善するうえに、いつもより体感できるほどパワーが上がる車もあるそうです。特に三菱の直噴エンジンは、その傾向が強いそうです。
さて、洗浄後にまた冒頭のテストと同じものを繰り返します… 以下の動画は最初のテストで見せなかった部分を追加したものです。洗浄よりも、事前、事後のテストのほうが大変な手間です。本来洗浄だけすれば良いし、そういうやり方のお店もありますが、とことんやるのは、元レースメカだった吉田社長の気質でしょう。
さて、これが終わるとレポート作成。洗浄前の数値と洗浄後の数値を表にまとめます。同時に、洗浄前の画像などを顕微スコープで撮影し、添付してくれています。
「洗浄しておきました」と一言で済ませば良いところ、こうやって丁寧なレポートをしてくれると、依頼したヒトは本当に安心できます。なおかつ、どれだけキレイに洗浄しても、元々の純正の新品の制作時に発生している個体差を数台分一緒に提出すれば、できるだけ数字の近いもの同士揃えることが可能になります。揃えることにより、よりエンジンパワーが発生しやすくなるのですから、このレポートは非常に重要です。
インジェクターの洗浄というのは、まだまだ知らないヒトが多いと思われますが、実際に目の前での作業と、洗浄後の数値変化などを見ると、これはむしろやらない方が損!だと分かります。名車、愛車というのは長く乗るものですから、安心して気持ちよく乗る上でもおススメです。特に車検やエンジンオーバーホールの際に一緒に依頼しておけば、作業を一緒にできる分、工賃なども変わります。
当社もASNU東京様とはお取引がありますので、当社経由でもサービスの受付は可能です。
さて、ワタシが気心しれたお付き合いのある取引先ではグルメ貴族率が非常に高い(笑)。類は友を呼ぶのでしょうか、食い意地の張った男達との「オレメシ」探しはとても楽しいんです。
そして、ASNUさんは東京の荻窪にありますから、有名人が通うお見せが近所にたくさんあるんです。今回は、吉田社長おススメの一軒、「中華徳大」さんにお邪魔しました。
http://hw001.spaaqs.ne.jp/t-ao-ogi/tokudaiindex.htm
有名人が足しげく通うお店だそうですが、本当に昔ながらの中華料理のお店という感じです。
モヤモヤさーまあーず、来てたんですね。
お店の前は常に行列らしいですが、本当についていて、偶然、2席あいていて飛び込みました。
みんながランチの定食を選択している中、私はこれが超気になりました。辛い物好き、中華好き、ラーメン好きなら避けては通れない!
「え?ほんとに?定食超うまいのに」と教えてくれた吉田社長を無視して、オーダー!
大辛の設定があったので、迷わず注文。ビジュアルも最高!キャベツが入っているのは珍しい。
ウマイ!寒い冬にはサイコー!タンタン麺といえばやたらとスープがどろっとしているイメージですが、こちらは旨味がしっかりときいた、ラーメンダシが主役で、そこにゴマや味噌を利かせている感じで、濃厚なのにすっきり。そして、ワタシにとって重要な辛さが、すばらしい。安もので辛い場合は、舌が痛いのですが、中華の本場の香辛料がきいた物ほど、舌でも辛いけど、全身からゆっくり汗が噴出す感じの辛さなのです。本物の麻婆豆腐を食べると、日本のは薄っぺらく感じるほど、香辛料がしっかりときいた辛さなのです。
タンタン麺はスープが濃すぎるので、大抵残しますが、このスープはさらっといけてしまいました。けれど、COCO壱番の10辛カレーを食べている私も、全身から汗が噴出して驚きました。おかげで今年は強烈に寒い東京も、暑いくらいに感じました(笑)
年初から大雪などの異常気象や色んな事件で幸先のあまりよくない感じの2018年ですが、この熱いタンタン麺と吉田社長のタンタンと作業をこなす姿をみて、やはり「努力に勝る天才は無し」、という言葉を思い出し、多少のことであたふたせず、やるべきをしっかりと、着実にこなすことが近道なんだと、すぐに楽して得をしたがるワタシは反省したのでした(笑)。